ふたりで入ってひとりになれる場所。
答えはホテル、ひとりの女に戻る場所。
妻だったり、母だったり、役割を演じるのに疲れたとき、ふと街に出る。
夫には書斎、子供には勉強部屋、彼女だけには個室がないから、
ホテルがひとりになれる場所。女に戻れる心の自由。
良い妻、良い母は、良い女のままでもいてほしい。
たとえ良い女になる燃料が秘密の逢瀬でも、燃えない炎は意味がないから――。
「俺も結婚しているんだ。」その言葉が、彼女の警戒心を解いていく。
見ず知らずの男に身体を開く人妻。上品な唇で一心不乱に奉仕する人妻。
その人は、気まぐれな薬指から指輪を抜いて、男を深みにはまらせる。
夫を送り出す朝と、夫を迎える夜の間、昼下がりの一瞬だけは
ひとりの女に姿を変える。
許されないことだとわかっていても、これ以上は後悔するとわかっていても・・・・・
※若槻郁子は新小岩待ち合わせNGです。ご了承下さい。
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